英検準1級のライティングが全くできません、、
書き方のコツや対策法を詳しく知りたいです。
以上のようなライティングの悩みに答えます。
本記事の内容
- 英検準1級ライティングの評価基準
- 英検準1級ライティング問題の解き方【実例公開】
- 英検準1級ライティングのコツ【実例解説】
- 英検準1級ライティングおすすめ本
- 英検準1級ライティングの対策法3つ
本記事の信頼性
- 理系の元英語教諭
- 英検1級 合格者
- TOEIC Writing 180/200
英検準1級のライティングは難しい
中にはどう対策していいかわからない人も多いと思います。
しかし、この記事ではその難しさを払拭するべく、英検準1級ライティングの書き方を最初から丁寧に解説しました。
「英検準1級の英作文を自信を持って書けるようになりたい…」
そう思った方は、ぜひともじっくりご覧ください。m(_ _)m
記事の最後には、僕が書いた英検準1級のライティングの実例も公開しています。
英検準1級ライティング合格への『問題の解き方』コツ
まずは全体像から見ていきます。
英検準1級ライティングの評価基準
ライティングの合格点。何点で合格?
英検準1級のライティングは合計16点満点でCSEスコアは750。
リスニングの難しさを考えるとライティングで13/16点8割はほしいですね。
8割スコアの例
逆にここが取れてリーディングの語句問題でかなり取れれば合格にグッと近づきます。
» 英検準1級に1ヶ月で合格する勉強法 【短期合格のプロが教える】
ライティングの評価基準4つ
ライティングの評価基準は4つです。
①内容 | 4点 | 課題文で求められている内容が含まれているか |
②構成 | 4点 | 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか |
③語い | 4点 | 課題にふさわしい語いを正しく使えているか |
④文法 | 4点 | 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか |
具体的に見ていきます。
①内容:課題の内容
まず書いた英文の内容が課題に沿っているかがポイントです。
- 質問に答えた内容になっているか
- 根拠はしっかりしているか、具体例はあるか
- 最後まで主張は一貫しているか
- 文字数(130~150字)を満たしているか
が主に問われています。
②構成:英文構成や流れ
次は構成&英文として読みやすい流れがしっかりできているか。
つなぎ言葉の使い方が適切かなども問われます。
構成は以下のような感じ。
導入 |
主張1(+理由、例) |
主張2(+理由、例) |
結論 |
なお、主張の最初は字数下げ(インデント)してから書き始めるようにしてください。
英文の流れは下記で過去問を使って具体的に書き方を解説しています。
③語い:課題に適した語句か、同じ語句を使っていないか。
英検準1級にふさわしい語句を使っているか問われています。
例えば、同じ「役立つ(useful)」よりも「有益だ(beneficial)」のほうがより詳細に説明できるとみなされて評価が上がります。
同じ語句を使わずに言い換えできないか。もポイントです。
④文法:文法のバリエーション
文法の以下のような
- It is 構文
- 無生物主語
- SVOO型
などの文を使うことが求められています。バリエーションを豊富にすることでかなりの得点をアップできます。
正しい文型、複数形などの文法知識も正しく使えているかも同時に問われますね↓↓
減点される文型(Ifの文):
例:If the government does not promote electric cars, will have a negative effect on the environment.
(もし政府が電気自動車を推進しなかったら、環境に悪い影響があるだろう??)
↑ ✕ 「If SV, sv 」なのにいきなり動詞が来ている
以上の4つです。
基本的には、テンプレートを覚えて対策本などで演習していけば次第に書けるようになっていきます。
英検準1級ライティング問題の解き方【実例公開】
じゃあどうやって英文ライティング書いていけばいいの?
なかなか英作文を書くのは難しいですよね。
以下では、英検準1級のライティングの書き方を「過去問を通して」解説していきます。
※ 本解答はかなり再現性の高い文章にしています。
Write an essay on the given TOPIC.
●Use TWO of the POINTS blow to support your answer.
●Structure: introduction, main body, and conclusion
●Suggested length: 120-150 words
●Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
Any writing outside the space will not be graded.
TOPIC:
Should businesses provide more online services?POINTS:
●Convenience
●Cost
●Jobs
●The environment英検準1級 2023年 第1回
準1級 ライティングの書き方【手順5つ】
一つ一つ見ていきます。
【手順①】構成テンプレの暗記
まず下記の「構成テンプレ」をいつでも書けるように暗記してください。
あれこれ覚えて本番で使えなくなるよりは1個で十分。おすすめは以下。
導入(Introduction) | Some people say that SV(反対の意見). However, I think that SV(自分の意見). I have two reasons to support my opinion. |
主張1(Main Body1) | Firstly,~ For example, |
主張2(Main Body2) | Secondly,~ For instance, |
結論(Conclusion) | For these reasons mentioned above, I believe that SV(自分の意見). |
結論はthink ではなくbelieveを使って語句の言いかえをしているのがコツ。このテンプレは英検1級でも普通に通用します。
なお、文字数を多くしたいときは、
- 主張1:The first reason is that SV.
- 主張2:The second reason is that SV.
にすると文字数が増えます。ここは語数の量で調節しましょう。
【手順②】書きやすいのを選ぶ
英作文を書くときは自分が書きやすいYes/Noの主張を選んでください。
意見をサポートする2つの理由が書きやすいか(英語にしやすいか)で選びます。
POINTSの単語から理由を説明しやすい2つを選びましょう。
今回の問題だと、オンラインのビジネスはメリットが多いのでYesのが書きやすいですね。
オンラインビジネスのメリットは…Yesかなぁ。
理由は、便利そうだし…仕事につながりそう…
【手順③】ポイントと理由を軽くメモ書きする
書きやすいのが決まったら、理由を【簡単に】日本語で下書きしましょう。
矢印などを使うとわかりやすいかも。
今回の問題は、「ビジネス、オンラインサービス、与えるべき」なので、
- Convenience :便利←学校へ通学できない人(家でできる)
- job:仕事は魅力的←従業員(特に母)
のように考えました。
メモを日本語でガッツリ書くと英語にしにくくなるので、簡単に考えるといいです。
マインドマップとか使わず箇条書きでサクッと書くのが◎
・②POINTSに3つの万能型を当てはめてみる
・③よく使う英文の型にあてはめる
》英検準1級のライティングで理由と具体例が思いつない対処法【チート技も解説!】
【手順④】メモを元に英語にしていく
Body1
1.オンラインサービスは便利←通勤できない人。英語レッスン家でできる。便利だから多くの消費者を引き付け会社がもうかる
Firstly, online services are very convenient for people who are unable to commute to school. For example, if they make use of online English lessons, they can study at home instead of going to a physical English school. This convenience will attract more consumers, leading to higher profits for a company.
第一に、オンラインサービスはスクールへ行けない人に便利だ。例えば、英語のオンラインレッスンを使えば、実際の英語学校へ行かずに家で勉強できる。この便利さは多くの消費者を引き付け、会社の収益向上につながる。
詳細解説:
- 1文目:be unable to V(Vできない)を使っています。
- 2文目:online services (オンラインサービス)⇒ online English lessons(オンライン英語の授業) と具体的に書いています。
- 4文目:lead to V「~につながる」を分詞構文的につなげ、会社の話(ビジネス)に持っていっています。
Body2
2.オンラインは魅力的な仕事機会←従業員。ネットあればどこでも働ける。家で働きたい人、母、子供育てたい人にいい⇒辞めなくなる⇒ワークライフバランス。
Secondly, online services provide attractive job opportunities for employees. Thanks to the Internet, they can work from anywhere and anytime. It is especially useful for mothers who need to raise their children at home. They are less likely to quit the job because working remotely results in a better work-life balance.
第二に、オンラインサービスは従業員に魅力的な仕事の機会を与える。インターネットのおかげで、彼らはどこでもいつでも働くことができる。それは家で子供を育てる必要のある母親に特に役立つ。彼ら(母親)はリモートで働くことがさらなるワークライフバランスにつながるので、その仕事を辞めそうにないだろう。
詳細解説:
- 1文目:employees(従業員)が出てこなければ、peopleにして、2文でpeople working at a office can work..のようにしてもいいです。
- 2文目:It is 構文+関係代名詞を使って文法のバリエーションを増やしています。
- 3文目:are less likely to V「Vしそうにない」を使っています。
- 4文目:work from anywhere and anytime をremotely(リモートで)にパラフレーズ。
- 4文目:最後working remotely(無生物主語)から[results in A」(Aの結果になる)でうまくまとめています。
【手順⑤】最初と結論をテンプレで書く
導入
Some people say that online businesses are not efficient because it is hard to introduce. However, I think that there are many benefits for online services.
I have two reasons to support my opinion.オンラインビジネスは導入しにくいから効率的でないという人がいるが、私はオンラインサービスには多くの利益があると思っている。私の意見をサポートするには2つの理由がある。
詳細解説:
Some people ~は反対意見。ここは適当に「導入しにくいから効果的でない」と作りました。
導入しにくいとかは適当です(笑)
こじつけでOK。
結論
For these reasons mentioned above, I strongly believe that businesses should promote online services.
上に述べた理由から、ビジネスはオンラインサービスを強く推進するべきだと信じている。
詳細解説:
stronglyを加えて強調しつつ、provide(与える)をpromote(~を促進する)にパラフレーズしています。
解答例&日本語訳
Should businesses provide more online services?
□Some people say that online businesses are not efficient because it is hard to introduce. However, I think that there are many benefits for online services.
I have two reasons to support my opinion.Firstly, online services are very convenient for people who are unable to commute to school. For example, if they make use of online English lessons, they can study at home instead of going to a physical English school. This convenience will attract more consumers, leading to higher profits for a company.
Secondly, online services provide attractive job opportunities for employees. Thanks to the Internet, they can work from anywhere and anytime. It is especially useful for mothers who need to raise their children at home. They are less likely to quit the job because working remotely results in a better work-life balance.
□For these reasons mentioned above, I strongly believe that businesses should promote online services.(150字)
ビジネスはオンラインサービスをもっと与えるべきか?
オンラインビジネスは導入しにくいから効率的でないという人がいるが、私はオンラインサービスには多くの利益があると思っている。私は意見をサポートする2つの理由がある。
第一に、オンラインサービスはスクールへ行けない人に便利だ。例えば、英語のオンラインレッスンを使えば、実際の英語学校へ行かずに家で勉強できる。この便利さは多くの消費者を引き付け、会社の収益向上につながる。
第二に、オンラインサービスは従業員に魅力的な仕事の機会を与える。インターネットのおかげで、彼らはいつでもどこでも働くことができる。それは家で子供を育てる必要のある母親に特に役立つ。彼ら(母親)はリモートで働くことがさらなるワークライフバランスにつながるので、その仕事を辞めそうにないだろう。
上に述べた理由から、ビジネスはオンラインサービスを強く推進するべきだと信じている。
今回の構成について
今回は、「ビジネス、オンライン、与えるべきか」という質問なので、
- ①便利⇒お客(通勤できない)
- ②仕事⇒従業員(母)
①②がある。だからこそ、オンラインを推進するべきのように述べています。
今回はShouldの文でしたが、Agree or Disagree型なら、I agree that SV~にするといいですよ。
ライティングの時間配分は?
時間配分と順番はこちら
① | 2分 | 4つのポイントの中から自分が英語で書けそうなのを2つ選ぶ |
② | 3分 | 言いたいこと2つを軽くメモにまとめる |
③ | 20分 | メモを元に、導入⇒body1⇒body2⇒結論の順番で書く |
④ | 3分 | 読み直して英文の流れ、文法やスペルをチェック |
合計28分ぐらいが理想。
英作文は超重要です。長文の最後の問題を捨ててもこれぐらいの時間はかけたい。
英検準1級ライティングを書くコツ6つ【実例から解説】
- その①:抽象的→具体的に書く
- その②:I,Youの文を具体例で使わない
- その③:語句をうまくいいかえる
- その④:主語を一致させて書く
- その⑤:短縮形は使わない
- その⑥:And, So,Becauseなどの使い方
書く時のコツを上記の過去問を通して解説します。
その①:抽象的→具体的に書く
まず英語を書くときは「抽象的なことから具体的に書く」を意識して書いてください。
例:くだもの(抽象)⇒りんご(具体)
イメージは「おおざっぱに言ってから細部を説明する」感じです。
今回の問題だと、
オンラインサービス (抽象的)⇒ オンライン英語の授業(具体的)
というように具体的になっていますね。
Firstly, online services are very convenient for people who are unable to commute to school. For example, if they make use of online English lessons, …
Bodyの最初の1文目は「バシッと1文で短く」決めるようにするといいわよ。
その②:I,Youの文を具体例で使わない
英検の具体例でI,Youなどの個人的な経験談はふさわしくありません。
その理由は、英検ライティングは論説文として客観的な内容を求められているから。
具体例を書くときは「人々、国民」などの単語を使い、一般的な内容になるようにしてください。
Firstly, online services are very convenient for people who are unable to commute to school. For example, if they make use of online…
↑人々を使って、例で一般的に説明している
もし主語をIにしたくなる場合は「It is 構文」を使ってみる、主語を「無生物主語」にできないかを考えてみましょう。
その③:語句を別の英語でいいかえる
同じ意味の語句は違う英語で言い換えると得点が上がります。パラフレーズってやつです。
今回のBodyの2番目は、
work from anywhere and anytime(いつでもどこでも働ける)⇒(working remotely)リモートで働く)にパラフレーズしています。
さらにこの文ではworking remotely (無生物主語)でさらなる得点アップにつなげています。
その④:主語が一致しているか
英文を書く時は主語が一致してるかを確認しつつ書きましょう。
For example, if they make use of online English lessons, they can study at home instead of going to a physical English school…
上記の文ではifの中の主語は一致しています。
その⑤:短縮形は使わない
エッセイはフォーマル(礼儀正しい)文です。
読み手が一目でわかるように短縮形を使わずに書いてください。
Some people say that online businesses are not efficient because
↑短縮形は使わない
その⑥:And,So,Becauseなどが文頭にきてないか
エッセイでは、文の先頭にAnd/ Becauseが来ると、「話し言葉書いてるな」と思われて減点されます。
And/So/Because を使いたい場合は必ず文中に使うようにしてください。
businesses are not efficient because it is hard to…
英検準1級ライティング問題の対策法3つ
最後に英検準1級の対策法3つです。
- 対策①:テンプレートをしっかり覚える
- 対策②:参考書で使えるフレーズを覚える
- 対策③:添削サービスを使ってみる
対策①:テンプレートをしっかり覚える
まず英検を受験したことのない人にはテンプレートって何と思うかもですが、
今回僕が紹介した導入&まとめがテンプレです。
導入&結論のSome people say that …..のテンプレをいつでも書けるようにすると、それだけでかなりの得点を稼げます
対策②:参考書で使えるフレーズを覚える
後は英作文の参考書を使いまくりましょう。
以下がおすすめ。ぶっちゃけこれだけでいいです。
「例:人は将来自動運転車に頼るか?(No)
高い⇒一般の人買えない
危ない⇒まだ新しく問題多い」
②思いつかない場合は、解説を読んでポイントを理解し、自分の意見に近いお手本英文を書き写してみる。
③よく使えそうなフレーズはメモする。
④問題をもう一度見てポイントが思い付くか確認。
⑤思いついたら次の問題へ。
※ たまに解いてみるといいです。
対策③:添削サービスを使ってみる
添削サービスは絶対に使ったほうがいいです。
その理由は、よく書けていると思ってても、
- スペル&文法ミスが多発
- 文型を間違って理解していた
- ネイティブがあまり使わない表現だった
ことはよくありがちです。
ちなみに準1級の英作文で12/16点以下を取るとほぼ不合格が確定します。
詳しくは英検準1級に1ヶ月で合格する勉強法 参照。
大量失点して不合格になって後悔するよりは、何回か添削してもらい、しっかりと書き方のパターンを身につけてください。
初回無料のサービスとかあるのでまずは試してみるといいと思います。以下がおすすめ。
僕も英検準1級の前はネイティブに何度か添削してもらいました。
逆に添削してもらってなかったら正直ヤバかったな…と今となっては思います…。
まとめ:ライティングが英検準1級合格の鍵です
本記事をまとめます。
- 英作文は12/16点以上取る必要がある
- 英作文はまずテンプレを完全に使えるようにする
- 英作の時間配分に28分位は取る
- 本を使ってフレーズを覚え、英文を書く
- 書いたら英文添削サービスを使って使える文を覚える
ライティングを重視しつつ、ぜひ合格を勝ち取ってださいね。
おすすめ添削サービス
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「理由と具体例が全く思いつかない」…そう思った方はこちら
英検準1級 参考記事
最短合格を目指したい方は↓↓をどうぞ。(裏ワザあり)
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