英検準1級の長文リーディングが全然読めないな…
いい対策法が知りたい!
以上のような英語の悩みに答えます。
本記事の内容
- 英検準1級 長文の時間配分&合格ライン
- 英検準1級 長文対策おすすめ参考書
- 英検準1級 リーディング長文のテクニック
- 英検準1級の長文を読めない原因
- 英検準1級 リーディングの対策法3つ
本記事の信頼性
- 理系の元英語教諭
- 英検1級保持者(準1級は2週間で合格)
- オンラインで英検指導中
英検準1級になると単語レベル、文章レベルが格段に上がります。
なんとなくしか読めずに、カンで答えてまちがえてしまう…そんな人も多いです…
なので今回は、長文リーディングが読めない人のために
- 長文を理解して読めるようになる
- 選択肢もしっかり読めるようになる
ためのテクニックや対策法を解説しました。
記事の最後には「僕が昔どんな形で過去問の復習をしていたのかの例」も写真つきで紹介しています。
2024年の準1級リニューアル後の詳しい詳細は↓
英検準1級長文リーディングの全体像
問題 | 問題のタイプ | 問題数 |
大問2 | 長文の空所補充 | 6問(3,3問) |
大問3 | 長文の内容一致問題 | 7問(3,4問) |
詳しく解説します。
長文の空所補充問題
長文の空所補充は300語位の長文2本。
その中で空所が3つあり、4つの選択肢から正解を選びます。
コツは空所の前後関係を理解して素直に選んでいきます。
単語レベルもそこまで難しくないのでここでできれば得点したいところ。
長文の内容一致問題
長文の内容一致問題は400~500語位の長文2問。
内容に一致しているかを選ぶ問題が出題されます。
設問数は3,4問。
内容は論文調のもの。研究結果とか読んでて面白いものが多いです。
単語や文法構造は大問2よりはるかに複雑です。
時間配分や合格ラインはどのぐらいか
英検準1級の試験時間は【リーディング90分】
その中で「語句:8分, 英作文:40分, リスニング設問読み5分」かかることを考えると、
長文リーディングに使える時間は『37分』が理想。
理想の時間配分&合格点
問題 | 理想の時間配分 | 合格点 |
長文の空所補充 | 14分(7分7分) | 4/6問 |
長文の内容一致問題 | 23分(11分、12分) | 4/7問 |
最初の空所補充の問題は慣れてくると速くなりますが、
特に内容一致の最後の長文問題は4問あり、設問レベルも難しくなるので多めに時間は取りたいです
とりあえずは上記の時間を目安に過去問演習等をしていくといいと思います。
英検準1級 長文問題対策 おすすめ参考書
おすすめ参考書は以下の3つです。基本的にこの3つで乗り切れます。
参考書 | |||
タイトル | ①英検準1級 過去6回全問題集 | ②英検準1級 でる順パス単 | ③入門英文解釈の技術70 |
オススメ度 | ★★★★★ (5.0 / 5.0) |
★★★★☆ (4.5/ 5.0) |
★★★★★ (5.0/ 5.0) |
一言コメント | 準1級の長文なら外せない。 一番大事。 |
レベル別表示で覚えやすい。例文の 読み込みが大切。 |
文法構造が理解して読めるようになる。 超おすすめ。 |
販売価格 | 2,310円 | 1,210円 | 1,430円 |
商品ページ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
詳しく見ていきます。
①英検準1級 過去6回全問題集
英検準1級の長文対策には過去問は必須。
- 解いた後は何度も読み返して復習したり
- 時間を図って解いたり
することでかなりの力がつきます。
なお、過去問は色々な出版社から出ていますが、旺文社の過去問が、質/解説のわかりやすさ共に圧倒的におすすめ。
必ず買うことをおすすめします。
英検準1級の長文対策では、この参考書は外せません。
②英検準1級 でる順パス単
準1級の単語力、つまり長文を読める基礎力をつける上でのベストオブベスト。
重要度でA、B、C、熟語などでレベルわけされていてかなり使いやすいです。
最新5年間の出題データから絶妙な形で選んでおり、ここで身についた単語でしっかりと長文を読めるようになります。
使うときは例文もしっかり読み込んでいきましょう。
「分厚いな…」と思ったら速攻で分解するのがおすすめ。身につきやすさが桁違いです。
» 【超簡単】分厚い参考書を分解する方法【後悔なし!受験に!資格試験に!】
② 大体わかってきたと思ったら単語を隠して覚える⇒覚えてないのは◯つけて仕分け
③覚えてない単語のみを繰り返す
④慣れてきたら音声も取り入れる
⑤大体覚えたらページ最後の牽引を見て確認
※ 単語は【絶対に書いて覚えないで】ください。
» 失敗しない英単語帳の使い方【効果的な3つの使い方の実践】
③入門 英文解釈の技術70
文法、文章構造を()を使いながら「超わかりやすく解説」した英文解釈本。
この本をやり込むことで、主語、術後、修飾語、など文法構造を説明できるようになり、英文がスラスラ理解して読めるようになります。
より発展的な内容の「基礎英文解釈の技術100」ありましてこちらでもOK。
70個しかないので1日7個しても10日で終わります。
超絶おすすめです。
② 日本語訳、文の構造読んで英文理解
③ 理解したら、英文のみを2、3回読む
④ 繰り返して何度も読み込む
※ 日本語訳を書いたりする必要は全くありません(これは全く意味ない)
» TOEIC英文法のおすすめ学び方!【プロが最初から丁寧に解説】
僕が大学受験指導、英検指導をするときには必ずおすすめする参考書です。
続いては実践的な対策法を見ていきます。
英検準1級長文リーディングの解き方コツ
まずは内容一致問題です。
内容語句の問題の解き方は、
- まず選択肢の語句に目を通す
- パラグラフに番号を1,2,3のようにつける
- 文章中の( )の前後に注目する
- ガーッと全体読んで、設問の箇所で選択肢の語句を入れてみる。
上記のような感じ。
ここでポイントは、パラグラフの最初だけとか裏ワザテクニックを使わずに全体をしっかり読むということ。
全体を読ませないと正解にならない問題も多く、( )の前後だけ読んで早とちりすると逆にミスにつながる場合があります。
ある程度速く読みつつ、慎重にいきましょう。
続いて、内容一致問題の解き方は下記です。
内容一致問題の解き方
- 設問から読んで、キーワード(人の名前)に◯つける。
- そのキーワードをスキャンして探す。見つけたら◯と下線を引く
- 全文をガーッと読みつつ、その場所にたどり着いたら問題と見比べて解答
まず設問から読むと、
設問にキーワード(研究者とかの名前)とかあるので、その部分を読まずにザーッと見る形で探していきます。
そこを発見したら◯をつけて前後の文章に下線を引く。このようにするとおおよその答えの場所がわかります。
特に内容一致問題だと、答えのある場所は、以下のように決まっていて、
後は全体をガーッとしっかり読んで、答えのある箇所を設問と見比べればいいだけです。
しかし、答えの場所はわかったとはいえ、間違えてしまう…そんな人も多いです。
ではその原因はなんでしょうか?
僕的に以下の2つが考えられます。
英検準1級長文リーディングが読めない原因とは
その①:本文が読めない
まず、長文自体が読めない原因は、
- ① 単語力
- ② 英文把握力(英文解釈)
の2つが大きく分けてあると思います。
特に英検準1級の長文の場合、単語、文法構造が複雑になります。
よって、文章を読んで知らない単語が3割以上ある場合、全体をなんとなくしか読めないから理解するのは苦しい…
だからこそ設問の意図がわからず間違える。そんな感じになります。
その②:選択肢が不正解になる
この場合も実は、単語力&文法把握力の基本があいまいな場合が多いです。
英検準1級では選択肢の文の難易度も上がります。
そのため、
- 本文上の知らない単語が多すぎてなんとなくで答えを出す⇒間違える
- 選択肢の文型や単語の意味(パラフレーズ)がわからない⇒間違える
本文、設問ではここが正解な場合が多い。
例: purchase ‐ buy(どちらも意味は買う)
というように英文を正確に読めないからこそ設問も間違えてしまうんですね。
というわけで、以上の原因を解決するには、
結論:英文を読んだときに単語の意味が瞬時にわかり、その英文の文の主語、動詞、修飾語が説明できる。
ここができれば英文を理解しつつ読めるようになります。
よって、以下ではしっかり読めて正解できる対策法を紹介します。
英検準1級の長文リーディングの対策法3つ
対策法はこちら
- 対策法1(精読力を強化する)
- 対策法2(読むスピードを強化する)
- 対策法3(脳内音読を強化する)
対策法1(精読力を強化する)
まず、先程言ったように内容が理解できないor解答の箇ヶ所がわかってても間違える場合は、
- 単語力不足
- 文型把握能力が今ひとつ
ですので、
パス単を使って見て瞬時にわかる単語を増やしながら、英文解釈100の参考書で英文をカチッと読めるようにすることが先決。
後は過去問を何度も繰り返して復習しましょう。
すると次第に読めている感覚がわかってきます。
苦手意識があるなら、最初から日本語訳を読んでから英文を読み込むのもおすすめの方法です。
対策法2(読むスピードを強化する)
続いて「理解しながら読めるスピード」を上げていきます。
これには、長文をできるだけ速く読んでみて、その後日本語訳を見て確認するように進めるのが効果的。
繰り返すと、速く読んでも、頭の中での文型を把握しながら読んでいく力がつき、同時に単語力も付きます。
タイマーを使うと効率がかなり上がりますね↓↓
進めていくと読むスピードが上がっていくので楽しくなるわね
対策法3(脳内音読を強化する)
最後はリスニングを徹底的にして脳内音読を強化しましょう。
基本的に長文を読むときは、「脳内で発音して」読んでいると思います。
そして、実は「リスニングを徹底的にする」とこの脳内発音のスピードが上がり、読むスピードと理解力が飛躍的に上がります。
リスニングを取り入れると、
- ネイティブが読むときにどこで間をおいているかわかる
- ネイティブが話すスピードで自然な発音、流れで英文を読んでいける
- 関係代名詞などで返り読みしなくなる
というように、自然な形で理解度と文型把握力が強化してくからですね。
リスニング取り入れつつ長文をすると読む速さが格段に上がります。
リスニングはウォークマンがおすすめ
» 英語リスニングの悩みは「ウォークマン」で解決!最強のWalkman勉強法
軽くまとめると、
- 英文解釈の参考書を使って理解して読めるようにする
- 単語単独で見た瞬時に意味が出てくる状態にする
- 時間を測って理解して読むスピードを上げる
- リスニングで脳内音読を強化して読むスピード&理解するスピードを上げる
長文を読めるためには上記のことが大切になります。
僕が昔してた英検準1級長文リーディングの復習法を公開
どんなやり方で復習したらおすすめなの?
ということで、
参考までに僕が準1級に受かった当時していた復習の仕方を紹介します。
まずは下記写真を見てください。以下は過去問です。(著作権上モザイクを入れています)
問題、段落に番号をつけると復習しやすい
僕はこんな感じで、長文の読めなかった単語にオレンジのマーカーで単語や熟語(問題文+日本語訳)に線を引き、すぐに目に入るようにしていました。
こうすると、2回目読むときには、単語だけ追って意味を確認し、不安なものだけ日本語訳を見ればいいので効率がかなり上がります。
後は選択肢の答えの根拠になる部分を「黄色のマーカー」で分けたりしていましたね。
同じ文章を何度も読むのは飽きがちですが、僕はこんな感じで日本語訳と見比べつつ楽しく復習していました。
他にも、
- 間違えた問題番号に◯をつけたりしてそこだけ読み込み
- 時間を図ってタイムトライアル
など、本記事で説明した手法を取っていました。
およそ3回位読めばだいたい身につくと思います。
この方法でTOEICリーディングも475/490,英検1級にも合格しているのでおすすめできる方法なのかなと自分的には思います。
まとめ:信頼できる本を効果的に使って合格しよう
本記事をまとめます。
長文を読めるようになるには、
- 英文解釈の参考書を使って理解して読めるようにする
- 単語単独で見て瞬時に意味が出てくる状態にする
- 時間を測って理解して読むスピードを上げる
- 過去問を使って設問の正解の精度を上げ、英文を理解して読めるようにする
ようにすると効果的です。
なお、がっつり英検準1級の勉強をする…それもいいですが、英語の勉強は楽しみながらしてもいいはず。
楽しみながら文章を読みたいなら、英字新聞「ジャパンタイムズα」がおすすめ。
英検準1級の長文を読むスピードも上がりますし、楽しく読めて英語を読むのが習慣になりますよ。
以下は参考記事です
準1級ライティングの考え方&解き方を実際の過去問題から「イチからからマルッと」解説しています。↓↓
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