簿記3級に合格したいですが、
何から初めていいかわかりません、、
簿記の勉強法を最初からを詳しく教えてください、、、
このような疑問に答えます。
本記事の内容
- 簿記3級「合格への戦略」の立て方
- 簿記3級に合格できるテキスト5選
- 簿記3級の初心者のためのスケジュール例
- 簿記3級の勉強方法(問題の進め方)【3STEP】
- 問題の解き方の実況中継【スラスラ解ける方法】
- 簿記の問題を解いていくコツ5つ
本記事の信頼性
- 理系の元英語教諭(英検1級)
- 簿記3級→8日で合格
- 簿記2級→1ヶ月で合格
(知識ゼロから完全独学)
この記事を書いている僕は、1ヶ月前までは「簿記知識ゼロの素人」でした。
しかし、超初心者から本気で取り組み、簿記3級は8日。簿記2級には1ヶ月で合格しました。
この記事に書いてある情報は僕の実体験を元にした「超有料級」の情報です。
簿記の正しい勉強のやり方は、基本的には誰も教えてくれないもの。
でも、
「簿記3級の勉強を頑張って、合格を勝ち取りたい!」
そんな方のために本気で書きました。
記事を読む時間は5分ほど。
その後は、合格への道筋が見えた時点で行動を開始できるようになるはずです。
どうか最後までお付き合いください<(_ _)>
簿記3級に独学で合格するのに大切な全体像
まずは簿記3級の全体像から。
簿記3級の試験概要とは(準備編)
簿記3級の試験の全容は下記です。
試験科目 | 商業簿記 |
---|---|
大問の数 | 3題 |
試験時間 | 60分 |
合格基準 | 70点(100点満点) |
合格率 | 近年は40%前後 |
試験方式 | ペーパー試験 or ネット試験から選択可 |
試験日程 | 6月、11月、2月の年3回(ネット試験は随時) |
申込方法(紙) | 最寄りの商工会議所ホームページから申し込み 》商工会議所ホームページ |
申込方法(ネット) | cbtテストセンターで申し込み 》cbtテストセンター |
受験料 | 紙:2,850円(税込み) ネット:3,400円(税込み) |
ネット試験だと、下記のCBTサイトで申し込みをした後、近くのテストセンターで試験を受ける形になります。
合否は試験直後、速攻で出ます。
簿記3級「合格への戦略」(戦略編)
何事も戦略が大切。ここから簿記3級に「合格」する戦略を見ていきます。
簿記の出題問題はほぼ決まっている【しかし簡単ではない】
簿記の出題分野と配点はこちら
大問 | 問題内容 | 合計点(100) |
---|---|---|
大問1 | 仕訳15問(1問3点) | 45点 |
大問2 | 勘定記入 / 補助簿 / 知識系 | 20点 |
大問3 | 決算書(①損益計算 ②貸借対照 ③残高試算) | 35点 |
このように出題分野は決まっていますが、簿記3級は簡単ではありません。
その理由は、ほぼ全ての問題が「1問3点」であるということ。そして、部分点はありません。
つまり、1箇所でも間違えたら軽く3点失います。
例えば、最初の大問1、これって以外と強敵です。
ここで、5問ミスるとします。すると-15点。
そして、大問2。ここがは出題分野の絞り込みがしにくく、一番の難関です。難関故にここで0点の可能性もあります。
最後に、決算書ですが、ここも最後の剰余金まで全て正解している保証はない。そうなると4問ミスで23点。
となると、合計点数は下記です。
失敗パターン:
- 大問1:20点(45)
- 大問2:4点(20)
- 大問3:23点(35)
- 合計点:47点/100(不合格)
厳しい言い方ですがこの時点で試合終了です。
でもこれは普通にありえます。
失敗パターンから学ぶ戦略
では合格点70点を取るための点数戦略はというと、
- 大問1の仕訳をミスっても3問以内
- 大問2は半分取れればいいと考える
- 大問3はミスっても4問以内
こう考える。すると、
- 大問1:39点(45)
- 大問2:10点(20)
- 大問3:23点(35)
- 合計点:72点/100(合格)
ここで初めて合格です。
簿記は合格点70/100を取っていくゲーム…
まずはこのギリ合格を目指してください。
合格の決め手は「①仕訳と③決算」!
ここでミスなく取れるかが大切です!
簿記は「運ゲー」。だからこそ大事なこと
僕は、簿記は「運ゲー」だと思っています。(運要素の強いゲームの略)
つまり、自分が解ける「出題分野」が出れば合格率はグンと上がるが、全く解いたことがない問題だと白紙となり不合格が確定する
だからこそ大事なことは、
- まんべんなくある程度点数を取れる実力を身につけた上で、
- 絶対出る分野は完璧にする
この意識が大切なんですね。
以下では70点を確実に取るための方法論を書いていきます。
簿記3級おすすめテキスト5選【初心者&独学者必見!】
ここで良いテキストを選ぶと合格率はグンと上がります。
簿記3級では本の種類はめちゃ多いですが、
- ①理解本(テキスト&問題集)
- ②予想問題集(過去問)
この2つがあれば大丈夫です。
以下が超絶おすすめ。
簿記3級のテキストの詳細&選び方をもっと詳しく知りたい方は以下をどうぞ。
》【 2023年】簿記3級独学におすすめテキスト&問題集5選!ネット試験特化!
以下では、理解本と問題集をもとにスケジュール例を見ていきます。
簿記3級の初心者&独学の方のためのスケジュール例(進め方編)
僕のおすすめは下記です。
- ① テキストをざっくり1回【6時間】
- ② テキストをしっかり1回 【8時間】
- ③ 問題集で問題を解きまくる 【16時間】
- ④ ネット試験を解きまくる【5時間】
- ⑤ 苦手分野確認プリントまとめ 【+2時間】
理想は自分のペースで進めることです。
2か月で攻略する例
- 最初の4週間でテキストを1,2週
- 次の3週間で過去問題集を解く
- 最後の2週間でネット試験の対策をする
ざっくり上記が必要なんだなと軽く考えつつ進めていきましょう。
提示した勉強時間とか結構適当なので、だいたいこれぐらいかかるんだなぐらいの意識を持つといいです。
簿記学習の優先順位は?
先の章で説明したように、合格の鍵は大問1の仕訳と大問3の決算です。
ここをどれだけミスなく解けるか
よって、テキストある程度終了したら、問題集を、
①仕訳➔③決算書➔②勘定記入
のように問題集を単元別に進めるのがおすすめ。
①仕訳と③決算がある程度できてから、最後に②勘定に行きましょう。
期限を切ること【僕の経験談】
僕が簿記を始めた動機は「なんとなく」でした。
ページをめくったその日から気づけば本気になっていき、過去問がある程度解ける様になった時点で試験日の「期限を切った」
こんな感じです。その結果が8日だっただけ。
スケジュールは結構適当です。
予定も立てません。
時間を記録するとかそんな無駄なこともしません。
その代わり、
毎日したいことを3つか4つ書いていき、1問1問の「できた!楽しい!」を積み重ねていきました。
そのおかげか、そこまでプレッシャーを感じずに勉強できたかなと思います。
まずは軽く進めていき、丁度いい試験日に「期限を切る」といいですよ。
簿記3級の勉強方法(問題の進め方)【3STEP】
- STEP1:テキストを読みつつ問題を解く
- STEP2:分からなかったら解答を見て理解&確認(手は動かす)
- STEP3:もう一度問題を読んで解き方が浮かぶまで理解➔次へ
STEP①:テキストを読みつつ、問題を解く
まずはテキストを読みつつ、問題を解いていきます。
その時に大事なことは、必ず紙とペン(鉛筆)を持ち、電卓も使って解いていくことです
簿記は数学なので、読んで理解しても解けないと点数はゼロです。
少し考えて解けなかったら、すぐに解答を見て理解します。
電卓は以下が超絶おすすめ↓↓
おすすめ電卓
この電卓を使い出してから解くスピード&正確性がかなり上がりました。
STEP②:解答を見て理解&確認(手は動かす)
解答を見て理解したら、手でしっかり書いて、電卓を使って再度計算します。
解く時には後で見返しやすいA5のルーズリーフに書くのがおすすめです。
おすすめルーズリーフはA5の方眼
横に書けば「大問1題=1枚」となりサイズ的にちょうど良いです。
まとめたのをテキストにはさんでおけば気軽に復習できます。
なお、解いていて必要だと思った情報は、テキストにガシガシ大きく書き込んでいきましょう
その書き込みがあれば、読み返したときに、思い出しやすくなって効果的です。
書き込みおすすめペン
青色は記憶に残りやすいので書き込みペンは青がおすすめ。
解くときのコツとは
問題を解く時は、仕訳を必ず書いてください。
その際、以下のようにある程度適当に書くといいです
例①:商品を売り上げて掛けにしたなら、
売ヵ金 100 | 売上100
例②:(減価償却費 )25,000 | (減価償却費累計額) 25,000 なら、
減ヒ 25,000 | 減る 25,000
↑ 自分にわかりやすいように短縮形を使いつつ、進めていけるといいですね。
STEP③:もう一度問題を読んで解き方が浮かぶか確認
最後に、解き方や解答を理解した上で、もう一度問題を見て、
「ああこれはこんな感じで解くんだな」
と解き方が思い浮かんだら次の問題へ進みます。
まとめると、
- テキストを読みつつ問題を解く
- 解答を見て解き直す&確認
- もう一度問題を読んで解き方が浮かんだら次へ
以上の3つを繰り返して問題を解いていきます。
問題を解き進めるときの注意点2つ
注意点は以下の2つ
- 解答を見て終わりにしない
- ノートにまとめない
解答を見るだけですぐに次の問題へ行ってはダメです。
この場合、全く実力は付きません。
知識があやふやならもう一度理解本に戻って理解し、解答を読んで手を使って、まとめたり解いてみる。これが大切。
解答を見ながらでいいので、もう一度電卓とかを使って「自分の力」で最後まで答えを出すことを心がけてください。
なお、ノートにまとめてもどうせ見ないですし、紙に問題を解いて必要な情報はテキストに書き込んだほうが早いです。(ノートに解く分にはOK)
ここまでが進め方編。
次は「超絶役立つ」簿記の解き方です。
簿記初心者が簿記をスラスラ解くために必要なこと
スラスラ解くための攻略法
それは、ある勘定を見て、
その勘定が①資産②負債③資本④費用⑤収益の「+/-」の左か右かを瞬時にわかるようになる
ことです。
ある勘定を見た瞬間に、
買掛金 ➔ 負債 ➔ 減ると左「ふ-」|増えると右「ふ+」
が瞬時に頭に浮かぶようになる。
これが理想です。
でもそのためには、
- ①:資産は「し+|しー」
- ②:負債は「ふ-|ふ+」
- ③:資本は「資ー|資+」
- ④:費用は「ひ+|ひー」
- ⑤:収益は「収−|収+」
上記の5つの場所と位置を、まずは頭の中で自由に行き来できるように、ふせんに書くなどしてまずは頭に刻み込んでください。
理由とかはどうでもいい。とにかく頭に刻み込む
他の勘定も一緒です。
売掛金 ➔ 資産 ➔増えたら(←)「し+」|減ったら(→)「しー」
これがまず第一ステップです。
これは僕も最初に当たった壁でして、僕の場合、最初のうちはこの5つをカード化していつでも確認できるようにしていました。
❐その後は理解度が爆上がりして、簿記が楽しくなりました。
問題をイメージで解く方法を伝授
次のステップは「問題の流れをストーリーとして理解する」ことです。
以下の問題の例を通して、イメージをつかんでください。
例:甲社は乙社から商品を12,000円受け取り、代金のうち2,000円は注文時に支払った内金と相殺し、残額は掛けとした。
少し考えてみてくださいね、、、
解き方の実況中継
僕が解くときの頭の中はこうです。
例:甲社は乙社から商品を12,000円受け取り、代金のうち2,000円は注文時に支払った内金と相殺し、残額は掛けとした。
❐ 商品受け取ったから仕入か。
仕入れは「費用」で増えるから、(ひ+)で左。
:仕入 12,000(ひ+)(左)
❐ 注文時に払ったお金は前払金、これは「資産」!相殺とは、資産なくなるってことだから、(しー)で右か。
:前払金 2,000(しー)(右)
❐ 買ったときの掛けは借金だから買掛金!
この残額は「負債」でふえるから、(ふ+)で右か。
:負債 10,000 (ふ+)(右)
頭の中で組み立てると、、この答えは、
ひ+ 仕入 12,000 |
しー 前払金 2,000 |
ふ+ 買掛金 10,000 |
左右の数字の値は一致する。よしこれでOK!
こんな感じで問題を考えていきます。
なお、最初のうちは、資産がどうとか右とかどっちかわからなくなったりすると思うので、問題を解くときやテキストに、
ひ+ しー
減ヒ 25,000 | 減る 25,000
のように5つ(①資産~⑤収益)を瞬時にわかるように「しー」など記号を使って書き込むようにするといいですね。
このようにすると、難しい「勘定記入/ 精算表」の問題も、この(しー)を見つつ、「5つの場所の左か右か」に書き込んでいけばいいのでめっちゃ楽です。
まとめると、
- ① 一つ一つの勘定の「+/-」が「左or右」なのかを覚える
- ② ストーリーで理解。慣れるまで記号で書き込む。
上記のようにすると今後の理解度が劇的にあがります。
簿記の初心者の方&壁にぶつかっている人はこの章を何度も読んでくださいね。
簿記の問題を解いていくコツ5つ(テクニック編)
- ①必ず手を動かす(電卓も)
- ②短縮形を使う
- ③図をしっかり書く
- ④過去問演習はコピーして何度も解く
- ⑤単元別に攻略する
詳しく解説します。
①必ず手を動かす(電卓も)
簿記の問題は、電卓を使いつつ必ず手を使って解いていきましょう。
イメージは手に記憶させるそんな感じです。
3回ぐらい解けばその感覚が身についていきます。
②短縮形を使う
勘定科目の名前を書くときはは「短縮ワード」で書くようにしてください
理想は少し時間が経っても理解できる「短縮ワード」で書くのがコツです。
「普通預金➔普よ」のような感じ。
というのも、毎回長い単語「減価償却費累計額 25,000」とか書いていくは時間の無駄です…というか画数多すぎ!!笑
そもそも、簿記3級の試験時間は60分です。正直時間が足りない。
なので、短縮形をガシガシ使いましょう。僕のおすすめは4文字以内。
以下に例を載せますね。
- 普通預金➔普よ
- 当座預金➔当よ
- 現金過不足➔現カ
- 売掛金➔売ヵ金
- 備品➔び
- 電子記録債務➔電債ム
- 減価償却費➔減ヒ
- 減価償却費累計額➔減る
- 受取手数料➔受取手(受取手形は受手)
- 繰越利益剰余金➔くり利剰
早く書けて、時間が経っても「わかる」名前で書くといいですよ
③図を自分なりにカスタマイズ
図が必要な問題では必ず図を書きましょう。
減価償却費の問題や、貸付金の問題(決算で100%出る)では図を書かないとまず無理です。
テキストを参考にしながら、手早く書ける「自分スタイルの図」を作り出してください。
④過去問演習はコピーして何度も解く
これはめっちゃ大事です。
簿記は「問題➔仕訳➔解答用紙に書き込むまでできて」初めて点数になります。
仕訳できてもこの記入ができないと点数はゼロです。手続きまでできる必要があるんですね。
そのため、僕が行っていた過去問演習では、
左:問題|右:解答用紙
となるように印刷し、両面コピーして解いていました。
こうすると少なくとも2回解けるのでおすすめです。
なお、僕が以下の記事で紹介している参考書は「解答用紙をダウンロード」できるので、それを使って印刷してもOKです。
「過去問集の大きいテキスト(A3)」を使う場合はA4にコピーするといいわよ。
⑤単元別に攻略する
簿記は単元別に攻略しましょう。
同じような問題を何問か繰り返すことで初めて理解できます。(というかこれがめちゃ楽しい笑)
例えば、
大問3であれば出題されるのは「①損益計算②貸借③残高試算」の3パターンありますが、
①損益計算を3題連続で解くようにする。
このようにすることで初めて理解が進んでいきます。
簿記は片っ端から忘れていくので、同じ問題を繰り返して記憶を保つことが大切です
おわりに:簿記3級を受ける人へのメッセージ
簿記3級は簡単な試験ではありません。
学習を進めていくと、色々な壁に当たると思います。
辛いこともあるでしょう。
だからこそ、合格したときの自信はものすごいです。
そして、簿記3級合格後には、、世の中の流れが変わって見えます。就活にも有利です。
簿記3級に受かりたい…そう思ってここまで読んできた。
あなたにはその「受かる才能」がある。
僕は簿記にチャレンジして本当によかったなと思っています。
そして次はあなたの番です。
ここまで読んできたあなたには、自分を信じて合格を勝ち取って欲しいと思います。
以下は参考記事です
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多少高くても、電卓にはこだわるのが◎
僕はこの電卓で2級も1ヶ月で合格しています
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