簿記2級に1ヶ月で合格するには何時間勉強すれば合格できますか?
進めるスケジュールや効率のいい勉強方法があれば知りたいです、、
以上のような悩みに答えます。
本記事の内容
- 簿記2級に1ヶ月で合格するのに最も大切なこと
- 簿記2級の合格までの勉強時間(独学 vs 通信)
- 一般的な勉強時間は当てにならない理由
- 僕自身の1ヶ月合格の経験
- 簿記2級におすすめな参考書(ネット試験特化)
- 簿記2級1ヶ月の勉強スケジュール
- 簿記2級の合格するための勉強法のコツ3つ
- 解き進め参考例 【僕のノートを公開】
本記事の信頼性
- 理系の元英語教諭(英検1級)
- 簿記3級→8日で合格
- 簿記2級→1ヶ月で合格
(知識ゼロから完全独学)
簿記2級に1ヶ月の短期間で合格したい…
誰しもそう思いますよね。普通に勉強すると6ヶ月とかは普通にかかります。
短期間で合格できれば大学生だと就活で周りと差をつけることができますし、社会人だと経理への転職活動もうまくいくはずです。
でも、本当に1ヶ月で合格できるのか…?
その答えはYesです。
その理由を「実際に1ヶ月で合格した僕」が自分の経験をもとに解説していこうと思います。
ぜひともじっくりお読みいただき、短期合格を果たしてください。
簿記2級に1ヶ月で合格を決める最も大事なこと
まず1ヶ月で合格するのに最も大切なことは「ネット試験を受ける」ということ。
現在の簿記2級では統一試験とネット試験どちらも受験できますが、1ヶ月で合格したい場合は必ずネット試験を受けてください。
その理由は、
- ネット試験は落ちても3日後に再受験可能
- ネット試験/紙でも合格点は70点
- 紙だと出題範囲の絞り込みがしにくい
ネット試験はなれないと爆死確定ですが、それより紙のほうが商業&工業の融合問題などあって予想しにくいです。
平均合格率が「ネット38% ー 紙試験:20%」なのを見ると、ネット試験を受けたほうがいいかは明らかですよね。
よって1ヶ月で合格したい方はネット試験を受けましょう。
僕もネット試験で1ヶ月以内で合格しています。
簿記2級の合格までの勉強時間【独学 vs 通信】
続いて、簿記2級に合格するのにかかる「勉強時間」を見ていきます。
簿記を初めて学ぶ場合の一般的な勉強期間は下記のとおり。
独学の人
- 勉強時間:350〜500時間
(1日2時間ほどだと6ヶ月)
通信オンライン講座の人
- 勉強時間:150時間~250時間
(1日2時間ほどだと3ヶ月)
でも個人的に思うのは、、
一般的な勉強時間は当てにならない
タイトル通り。勉強期間はぶっちゃけあまり当てになりません。
人によっては「平日は2時間位でも、土日の休みは8時間勉強できる」ことだってあると思いますし、勉強する人のこれまでの「勉強経歴」や効率とかでもかなり変わってきます。
というか勉強経歴が最重要。
簿記を初めて勉強する高校生が受けるのと、社会人で事務を経験している経理関係者が受けるのとは全く違いますよね。
とはいえ、経験則でいうと、勉強に慣れていない人は200時間位(3ヶ月位)はやはり必要かなと思います。
そこを知った上で、
- 自分が1日にどれだけ勉強できるか
- モチベーションを保てるか
上記を考えて、1ヶ月での合格を考えていけばいいと思います。
(下記でスケジュールを詳しく解説しています)
僕自身の1ヶ月合格の経験【参考】
経験から一言。「1ヶ月にかかる心理的負荷はすごい」
あと簿記2級は普通にムズかったです。
勉強時間を測るのは「無駄の極み」なのでしてませんが、1日6時間ぐらいは普通にしてましたし、最後の追い込み時は相当勉強して合格しました。
短期で合格しようとするとメンタルやられます(笑)
1ヶ月で目指すものじゃないですよほんと…笑
結論:不可能ではないが、かなりの負担を強いられる
とはいえ、以下では僕が使った参考書とか1ヶ月のスケジュールとかを暴露しちゃいます。
簿記2級の合格の教材参考書【ネット試験特化】
短期で合格しようとするときに大切なのは「教材選び」
ここが曖昧だと1ヶ月で合格とかは無理ゲーです。
僕は以下の教材を使って合格しました。
テキスト
予想問題集(過去問)
本の詳細は以下の記事に詳しく書いています。
人気記事:【2024年】簿記2級おすすめテキスト問題集6選【選ぶ注意点や参考書ルートも解説!】ネット試験特化
具体的な使い方と進め方【参考書ルート】
参考書ルートはこちら
- ①スッキリわかるで理解&問題の解き方になれる
- ②スッキリ解ける予想問題集で紙ベースの過去問を解く
- ③やさしい簿記の解き方で頻出の問題の解き方をつかむ
- ④合格問題集のネット試験を解きまくる
ネット記事のほとんどは「過去問しましょう!👍️」とか「金太郎アメのような情報」しかないことが多いですが、
上記は僕の経験則からの最速ルートなのでかなり参考になるはずです。
多分、過去の僕がこの記事に出会ってたら3週間とかでも合格できてたはず。
(1ヶ月で合格したけど、今考えるとちょっと無駄なことが多かった…)
次章ではスケジュールを解説しますが、スケジュールはどのテキストを使っても一緒なので安心してください。
簿記2級1ヶ月の勉強スケジュール
スケジュールは勉強時間よりかは「テキストの進み」で立てましょう。
「どこまでテキストが進んだか or 理解できたか」で見ていったほうが予想を立てやすいです
目次をからおおざっぱな計画イメージを立てるのがコツ。
テキストを使った1ヶ月スケジュール
- 1週間目:商業
- 2週間目:商業
- 3週間目:工業
- 4,5週間目:紙の過去問→ネット
上記の通り。
簿記2級のテキストは分厚いですが、工業簿記のほうが分量は少ないので早く終わります。テキストが終わったらすぐに過去問へ。
忙しい社会人の方も、本の進み具合で、2ヶ月~に伸び縮みすればいいかと思います。
社会人におすすめなスケジュール案(2ヶ月)
2ヶ月で合格する例:9週間(2ヶ月)
- 商業を3週間
- 工業を2週間
- 紙の過去問を2週間
- ネット過去問を2週間
これが一番現実的ではありますね。
※ 長期に伸ばすと復習がおろそかになるので、適度に復習(工業進みつつ商業も見返す等)を忘れずに!
テキストは何回繰り返せばいいのか
テキストの問題はおよそ2回位繰り返せばいいです。
頻出問題だと過去問をしながら何度も繰り返すことになると思うので、あまり回数にとらわれずにこなしていくのがポイント。
簿記2級の合格するための勉強法【コツ3つ】
簿記の進め方のコツ3つはこちら
- 基礎を早く終わらせて過去問へ
- 正しい勉強法の仕方を身につける
- 分野別に攻略する
詳しく解説していきます。
①:基礎を早く終わらせて過去問へ
まずテキストはできるだけ早く終わらせて過去問集に取りかかりましょう。
過去問集に取り掛かることで「基礎的なことが理解できないと解けない」ことに気づくであったり、「わかってたつもりがあやふやだった」ことに気づくと思います。
(テキストの基礎レベル⇔過去問の応用レベル)の差に気づくことで、再度テキストを読み返したときに理解が深まります。
特に簿記は使わないと片っ端から忘れていくので「テキスト→過去問」は早めに入ることを心がけてください。
合格ポイント:「テキスト→過去問→テキストに戻って確認」
確認時に気になった箇所は、テキストに書き込んでまとめると記憶に残りやすいよ。
②:簿記の正しい勉強法の仕方を身につける
簿記は数学です。
解き進めるときは、手を使って紙に仕分けを書いて、電卓を使って計算しましょう。
テキストを読んで理解しても、紙に書けなかったらゼロです。仕分けが作れても、解答用紙に書けなかった or 打ち込みまでできなかったらゼロです。
しっかりと紙に解き、解答用紙に「解き切る」ことができて初めて得点に直結します。
最初は解けません。当たり前です。
解けなかったら、解答を見つつ理解し、もう一度解答を見ながら解いていきます。
そして、もう一度問題だけ見て解き方が瞬時に浮かんでから次の問題へ行くようにしてください。
↑これが数学の正しい勉強法です(一応元数学教師なので)
他にも以下のように進めると効率が上がります。
- 仕分けを書くときは「短縮形」を使う
→「減価償却費累計額なら「減る」 - 解き方の手順を自分なりにまとめる
- 電卓の素早い入力法を身につける
※ 大問1つずつ解いていったほうが効率的ではあります
上記を意識して問題を解いていくようにしましょう。
合格ポイント:手で書いて電卓を使って進める
以下の記事では簿記の考え方を基礎から詳しく説明しています。
» 【最高】簿記3級の勉強方法&合格のコツを詳しく解説【独学できます】:完全版
参考:解き進める例 【僕のノートを公開】
うーん。解き進めればいいっていってるけどイメージわかないな。
特別に解いてるときのノートとか見せてよ!
ということで、今回特別に僕が解き進めていったノートってかルーズリーフを大公開!
無料でここまではあまりしたくないですが、まあいいです笑
その代わり合格してくださいね?笑
A5の方眼用紙ルーズリーフを横に使い、復習しやすいようにしていた
2回目解くときに「解答、解説をもう一度最初から読むのは時間のムダ」ですし、結局、実際の試験では自分なりの解き方しか出てきません。
ネット試験ではA4白紙2枚しか使えないのもある
そのため、
- 自分なりの解き方を1ページにまとめる
- コメントとかを書いて思い出しやすいようにする
このようにすると復習の効率が恐ろしくアップします。
同じ分野の似た問題にも対処しやすいですよね。
③:分野別に攻略する
ある程度演習が進んだら、分野別に攻略していきましょう。
特に、簿記2級では大問で出題範囲が決まっています。
参考:【2024年】簿記2級ネット試験対策法【解き進めるコツ&テクニックも紹介】
バラバラにせず、似た問題を何度も繰り返し解くことで理解が深まっていきます。
筆者は分野別にクリップをとめ、攻略していった
分野別にまとめるいい点は、新しい問題を解いて「この問題はあの問題でやったな…」って思ったときにすぐに確認できる点。
問題の問われ方を変えても解けるようになる=応用力がつくのでおすすめ。
テキストを進めて過去問に入ったら、分野ごとに進めると短期の合格が見てきますよ。
※ 分野別に進めると、仕分けがおろそかになるのでその場合は以下の仕分け集を使うといいかもです。
おわりに:スケジュールよりできたを積み重ねよう
本記事のポイントをまとめます。
- 勉強時間は参考にする程度
- 1ヶ月の勉強計画は「テキストの進み」で考える
- テキストは週単位でスケジュール化
- 勉強法のコツを意識して進める
ぜひ自分なりのペースで合格を勝ち取ってくださいね。
おすすめオンライン講座
「やっぱりオンライン講座も考えてみるか…」そう思った方は以下の「スタディング」がおすすめ。
全体像を先に学べば最速合格が見えてきます。
コスパよく合格している方はよく利用しているそうですよ。
なお、簿記の勉強のやり方、考え方が全くわからない方は以下をどうぞ。問題を解くときの実況中継も説明しています。
参考記事
▼簿記2級の合格はテキスト選びはかなり大切。ネット試験特化で解説しています。
▼簿記2級のよく出る問題を元に電卓のホームポジションなど基本的なところから解説しています。
おすすめ電卓
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