FP3級ってネットで試験を受けれるって話だけど、どうやって申し込めばいいの?
FP協会?きんざい?学科?実技?なんかシステムがいまいちよくわかんないな…
FP3級ネット試験の詳しい対策法も知りたい!
以上のような疑問に答えていきます。
本記事の内容
- FP3級ネット試験(CBT試験)の全体像
- FP3級の学科と実技ってどういうこと?
- FP3級のネット試験の申し込み方法【3ステップ】
- FP3級ネット試験に申し込むときの注意点2つ
- FP3級のネット試験の実際【持ち込み可能なものや試験の注意点】
- FP3級のネット試験の対策法2つ
本記事の信頼性
- 理系の元英語教諭(英検1級)
- 簿記3級,2級➜ 知識ゼロから8日,1ヶ月で合格
- FP3級➜ 知識ゼロから5日で合格
FP3級の合格レポート(8割強)
FP3級試験は初心者にとって申し込み方法やシステムがこれでもかというほど複雑です。
FP3級を「理解し申し込むこと自体」が最初の難関といっていいのかもしれません。
僕も以前受験したときは、申し込み方法&試験の詳細が複雑すぎて、かなり時間を浪費しました。
なので今回はそこをふまえつつ、
- FP3級やネット試験について知ることができ
- 申込み方法までスムーズにいけるように
上記2つをめちゃめちゃ詳しく解説しました。
特にネット試験での登録の仕方は画像を使って詳しく解説しています。
本記事を読めば、FP3級をサクッとすぐ理解してすぐに申し込みできるようになりますよ。
ぜひ最後までお付き合いくださいませm(_ _)m
FP3級 (ファイナンシャルプランナー)とは【簡単に解説】
FP(ファイナンシャルプランナー)3級とは、正確には国家資格である「3級FP技能士」を指し、FPを目指すにあたっての入門資格です。
学ぶ内容は「社会保険や年金、金融、税、不動産、相続」などのお金の内容がメイン。
学科試験と実技試験の両方合格すれば、3級FP技能士になることができます。
FP3級ネット試験(CBT試験)の全体像
FP3級のCBT試験とは「Computer Based Testing」の略称で、コンピューターを使った試験方式のこと。
要はパソコンを使ったのネット試験のことですね。
紙のテストではなく、テストセンターのパソコンに表示される試験問題にマウスやキーボードを使って解答します。
※ 紙ベースの試験は2024年1月で廃止。今後はFP3級はネット試験でのみに変わりました。
FP3級ネット試験の全体像
ネット試験 | 詳細 |
試験方式 | CBT方式(試験会場のパソコンでマーク方式) |
実施団体 | 2023年11月~「きんざい」 2024年4月~「FP協会」 |
試験時間(学科実技) | 学科:120分 実技:60分 |
合格基準(きんざい) | 学科:36点/60点(1問1点) 実技:30点/50点(1問3,4点) |
合格率(きんざい) | 学科:70%前後 (22年 76.3%) 実技:40%前後 (23年 37.2%) |
試験日程 | 通年実施(試験の3日前に申込み可) |
合否判定 | 翌月の15日に発表(結果レポートは試験直後) |
申込方法(ネット) | 各都道府県のCBTテストセンターで申し込み 》FP3級 CBTテストセンター(きんざい) 》FP協会 ネット試験 |
受験料 | 学科:4,000円(税込み) 実技:4,000円(税込み) |
受験資格 | 特になし |
※ 点数レポートは試験直後に出るが、合格発表は翌月の15日。
※ 学科実技のすべて合格した場合にFP3級技能士合格となる。
現在(記事作成時2024年2月)では「きんざい」でのみネット試験が可能です
4月よりFP協会でもネット試験が申し込みできるようになりました
以下でFP3級の気になる疑問について解説していきますね。
FP3級の学科と実技ってどういうこと?
FP3級の試験には、学科と実技の2つありますが、どちらも筆記(学科)試験。
実技というと「なんか作業するのかな、、、」と思ってしまいますが、問題を解くだけです(笑)
実技は、ちょっとした応用問題。
例えば、「実際のFPになりきって資料を見せ、年金の試算などをしつつ、相手に説明する」といったような実践的な問題が多いです。
電卓を使った計算問題とかもあります。
学科と実技の内容の詳細
試験の詳細は以下の通りです。
学科:問題数60問で1問1点。
(36点/60点で合格)
- 30問:◯✕問題
- 30問:3つの選択肢の択一式
実技:1問は3点or4点。
(30点/50点で合格)
※ 「FP協会」の実技の場合は(60点/100点)です
- 計算問題や知識問題の3択/択一
実技では、以下の2つから一つを選択します。
- きんざい:個人資産相談業務(学科内容の実技版)
- きんざい:保険顧客資産相談業務(保険に特化した内容)
- FP協会:資産設計提案業務(学科内容の実技版)
実技のほうがより発展的な内容になっていますね
FP3級の【きんざい】と【FP協会】の違いとは
前の章で出てきた【きんざい】と【FP協会】ってあるけど、なんか違いってあるの?
この違いは僕も当初悩んだ覚えがあります(笑)
この2つの違いは試験団体が違うのもありますが、大きな違いは以下の通り。
- その①:実技試験で受験できる科目が少し異なる
- その②:合格率がかなり変わる
詳しく解説します。
その①:実技試験で受験できる科目が少し異なる
2つの団体では、学科問題は共通ですが、「実技で出題される問題」が変わります。
きんざいの実技
- 個人資産相談業務(学科内容の実技版)
- 保険顧客資産相談業務(保険に特化した内容)
日本FP協会の実技
- 資産設計提案業務(個人資産相談業務と似た内容)
きんざいでは保険業務に近い内容も選択できます。保険の仕事をしていた方にはとっつきやすかったりしますね。
後はそもそもの問題数が違ったりします。
その②:合格率がかなり変わる
また【きんざい】と【FP協会】の2つでは合格率が全く別物です。
2023年9月の合格率の例:
- 【FP協会】
└学科:74.78% 実技:77.67% - 【きんざい】
└学科:37.20% 実技:58.80%
2つの団体だと、合格率がここまでかってぐらい違いますよね…
なぜこんなにも合格率に違いがあるのか?
2つの団体でなぜここまで合格率が変わるかというと、
ぶっちゃけ問題の難しさがちがうから。
これは僕がFP3級のネット試験の【きんざい】で合格したあとわかったのですが、きんざいのほうが問題は難しいです。
また、問題数の少なさもかなり影響しています。
例えば学科の問題形式は一緒ですが、実技の場合、以下のように変わります。
- きんざい:問題数15問 (合格点30/50点)
- FP協会:問題数20問(合格点60/100点)
きんざいの実技の合格点は30点/50点で、1問の配点は3点or4点です。
こうなると1問のミスがかなり致命的になってくる。
実は、きんざいの実技には「大問5つ(15問)」に4点問題が5つありまして、6問違えたとすると即不合格が確定します…
とはいえ、正しい勉強さえできれば「きんざいでも十分合格は可能」なのでそこは安心してください。
(僕もきんざいのネット試験で合格しています)
記事の最後に詳しい対策法を解説しています。
他にも合格証書が若干変わるみたいですが合格の価値は全く一緒です。
FP3級のネット試験の申し込み方法【3ステップ】
2024年2月現在、ネット試験は「きんざい」でのみ受験が可能。
よってここでは「きんざい」での申し込み方法を写真付きで解説していきます。
FP協会で申し込みをしたい方はこちら↓↓
》日本FP協会 ネット試験
FP3級のネット試験(きんざい)の申し込み方法
1.まず以下のCBTサイト(公式)にてマイページアカウントを新規作成します
》 FP3級 CBTテストセンター
2.アカウントを作成したら、ログインして試験会場を選択します。
3.受ける科目と時間を選択して、受験代金をクレジットカード等で支払います。
メールアドレスに申し込み通知が来たらネット試験の申し込みは完了です。
※ 一度申し込んだら3日前までは変更できますが、それ以降はできませんので注意してください。
FP3級ネット試験に申し込むときの注意点2つ【超大事!】
ネット試験に申し込むときの注意点は以下の2つ。
- 注意点①:学習が進んでから申し込む
- 注意点②:一度不合格になると1ヶ月間は再受験できない
注意点①:学習が進んでから申し込む
ネット試験では基本的にテストセンターが空いてる日であればいつでも試験を申し込むことができますが、学習がある程度進んでから申し込むようにしてください。
特に、FP3級の実技は、
- 個人資産相談業務(学科内容の実技版)
- 保険顧客資産相談業務(保険に特化した内容)
上記の2つありまして、ここを選ぶには一通り勉強しないと見えてきません。
学びやすさも関係してくるので、ある程度勉強してから上記の「個人資産」か「保険」を決めるようにしましょう。
「個人資産」と「保険」のどちらを受けるのがオススメ?
資産か保険かどちらで受けたほうがいいか迷いますよね。
僕的には、保険業務の仕事についていたといった特殊な事情がなければ、学科の内容に近い「個人資産相談業務」でいいかなと思います。(保険だと合格率が毎回40%以下なのも気にかかる)
僕はめんどくさがりなので「個人資産相談業務」に速攻で決めて受験し、合格しています。
注意点②:一度不合格になると1ヶ月間は再受験できない
FP3級は簿記検定と違い、一度不合格になると合格発表までの間は再受験できません。
つまり、期限をすぐに設定して不合格になってしまうと、合格発表までの間は受験できなくなります。
特に、FP3級では学科と実技のどちらも合格しなければなりません。
1段階上のFP2級にすぐに移りたい思う方も多いと思いますが、FP2級には「FP3級」にまず合格してないと受験資格が得られません。
一度不合格になるとFP2級の申し込み期間に間に合わなくなる可能性を考えると、試験日を決めるのは少し慎重になる必要がありますね。
よって、ある程度学習を進めてみて、「自分がいけそうだと思った時点」で試験日を設定するのがオススメかなと思います。
合格発表日について
FP3級のCBTネット試験の合格はいつ受けても『翌月の15日』にその月まとめて出ます。
つまり、2月1日に受験しても、2月28日に受験しても、合格発表は3月15日です。
合格発表日はピッタリ15日
もし合格証書を早く欲しいと思った方は月の後半に受けるようにするといいでしょう。
試験日設定の一例
以下に2ヶ月で合格する場合の試験設定の一例を挙げます。
2ヶ月で合格する例
- ① 1ヶ月目:テキストやネットの講座などで1週して全体像を知る
↑ ここで始めて申し込む - ② 2ヶ月目:過去問演習&ネット試験になれる。
試験の期日は勉強できる時間/ご自身の集中度などで変わるかと思いますが、
「テキストやオンライン講座なりでおおよそ理解が終了し、過去問に取り組みだした位」
に試験の期日を設定するするのが大きな目安になるのかなと。
参考までにFP3級合格に必要な勉強時間の目安は「80〜100時間程度」
1日2時間勉強するのであれば、2カ月〜程度の期間が必要ですね。以上を踏まえつつ、勉強計画を立てるといいかなと思います。
※ 独学&最速&最短でFP3級のネット試験に合格したい方は下記参照 ↓↓
知識ゼロからFP3級のネット試験(合格率40%)に5日で受かった勉強法のすべてを紹介。
》 FP3級ネット試験5日で8割合格【禁断の果実】(※準備中です)
FP3級のネット試験の試験日設定【筆者の場合】
ここで軽く僕の場合の試験設定日を紹介。
試験日は先程説明したのと同じ「内容を一通り勉強して過去問に取り組み始めた時」に設定しました。
僕は何回も試験会場にいくのがめんどいので学科と実技を同日で受けれる日を設定。
後日談になりますが、学科と実技は1日で受けてよかったです。
というのは、FP3級は試験時間学科120分/実技60分とかありますが、慣れると解くのにそんなに時間はかかりません。
例えば、僕の場合は実際の試験では、以下の時間で退出しています。
- 学科:5回見直して45分で退出。(試験時間120分)
- 実技:5回見直して40分で退出。(試験時間60分)
学科が終わって退出した後は実技までの余った時間を有効に使いました。
すると、学科の問題で気になって復習したところが実技に出たりしたので個人的には同日受験してよかったなと思います。
試験後の結果レポート↑実技は2ミス
合格ポイント:
①全体像を一通り終わらせてから試験に申し込む
②できれば1日で学科/実技を受ける
連続受験はちょっと疲れますが「わからないのを理解したい!」その気持ちのまま復習して試験を受けれるのは大きかったですよ。
FP3級のネット試験の実際【持ち込み可能なものや試験の注意点】
ネット試験を受けた事のない人のためにサクッと『ネット試験の実際』を解説。
まず試験日持っていくものは「免許証」(自身を証明するもの)のみ。
試験会場について名前を伝えると、簡単な説明を受けてパスワードの紙をもらいます。
会場で渡されるもの
- メモ紙(A4)1枚
- 黒ボールペン
- 耳栓(必要な場合は、耳栓が必要と伝えること)
持ち込み不可なもの
- 腕時計
- 電卓
時間はパソコン内の制限時間で確認。
なお、ネット試験では紙の試験と違い、電卓は持ち込み不可なので注意してください。
電卓が必要な計算は「画面左下の電卓アプリ」から計算していくことになります。
例: %の計算とかは「5%→×0.05」のように計算していく
時間5分前になったら自分のブースへ向かい、試験を受けます。
試験時間はかなり余ると思いますので、落ち着いて受験するようにしてください。(簿記のように時間が足りないとかはまずない)
後はパソコン上でクリックしつつ、解いていき、結果のレポートを印刷して退出という形ですね。
最後にネット試験の対策法を見ていきます。
FP3級のネット試験の対策法2つ
FP3級のネット試験でも、紙ベースがネット画面になったのと一緒です。
FP3級のネット試験の対策法はこちら
- 対策法①:テキスト/参考書を使う
- 対策法②:オンライン講義を使用する
対策法①:本/テキストを使用する
FP3級受験を決めたらテキストを利用しましょう。おすすめは下記です。
進め方は、「テキスト→過去問」の順に回して行く形でOK。
オンライン講座を使うとより理解度が上がりますね。
ちなみにですが、FP3級はネット試験で対策しなくても紙ベースの試験とそこまで変わりはありません。
なのでまずは紙ベースでしっかりと理解&演習することから始めましょう。
とはいえ、準備するに越したことはないので「テキストについてくるネット試験1回分ぐらい」はしておくと安心できるかなと思います。
テキスト選びの注意点やコツは以下の記事を参考にどうぞ。
ぶっちゃけ、難易度はネットの本試験のほうが難しかったです。。。
対策法②:ネット講義を受講する
FP3級受験にはオンライン講座も役立ちます。
というのはFP3級の難しさは、内容一つ一つそこまで難しくないものの、覚えることが多い上に紛らわしい問題が多いです。
普通にするとかなり時間がかかります。
そんな場合にプロの講義で理解&気軽に復習しやすい「オンライン講座 スタディング」を利用するとグッと効率が上がります。
完全独学より、だれかに説明されてからのほうが理解度は上がりますし、スケジュールや進み具合のレポートが届くのはスタディングならでは。モチベも上がりますね。
他にも、、
- 結構なボリュームのある無料講座がある
- アプリ対応で隙間時間に勉強がしやすい
- 講師に質問できる講座もある
といったように、独学を考えている人に嬉しい内容。
料金も抑えめに短期で合格したい方は考えてみる価値は”あり”ですよ。
スタディングについては以下の記事を参考にしてください。(※準備中です)
まとめ:FP3級は受ける前の準備が大事
今回は、FP3級のネット試験について解説しました。
まとめると下記です。
- FP3級のネット試験は2024年2月では「きんざい」のみ受験可
- 実技では「資産」or「保険」の一つを申し込みの時点で選ぶ必要がある
- FP3技能士になるには学科実技どちらも合格することが必須。
- ネット試験はいつでも受験可能だが、ある程度学習が進んでから試験日を決める
- ネット試験では1ヶ月に1回しか受験できない
まずは自分のペースで一つ一つ進んでいくことを大切にしてくださいね。
コスパ最高のオンライン講座『スタディング』
効率よく独学するならスタディングがおすすめ!人気急上昇中!
FP3級の参考記事
お知らせ
FP3級ネット試験【禁断の果実】の記事が完成!
- 知識ゼロからFP3級のネット試験に5日で受かった『僕の勉強法のすべて』を公開!
超コスパよく勉強し、最短でFP3級合格を手に入れるワザを解説しています。
他にも、、、
- 他の試験でも役に立つ資格試験の考え方
- 失敗しないスケジュールの立て方
- テキスト/問題集の超効率的な使い方(写真付き)
- 実技試験でめちゃくちゃ出題される傾向と解き方(手書きの写真付き)
などなど、、、
ちょっとお金はかかりますが、他の資格試験にもかなり応用できることを考えると読んでみても損はないかなと。
多くの試験で最短合格を果たしてきた【FP3級】の集大成です。
「MORI blogの読者」だけの特典も考えているのでお楽しみに!!
(こちらはnoteにての販売になりますm(_ _)m)
コメント